全力の100m走の代償

弁護士 辻本恵太

 10月20日。秋晴れの日。
 前回の「辻本が100メートル走をするって」ブログで予告したとおり、オレンジのイベントとして、全力で100m走をした。事前に、オレンジのスタッフ全員に100mのタイムを予想してもらっていた。

 私は、遅くなっても、15秒は切れるのではないかなと思い、また、願いを込めて、14秒99を予想タイムにした。秘書の松岡さんや田中さんらの話を聞いていると、私の話も、私の足も、信用していないらしく、15秒半ばとか、16秒切るくらい?を予測していそうな感じ。

1 全力はぶっつけ本番

 本番までに、練習で全力で100mを走るのを3回トライしたが、3回とも、みごとに20mくらい走ったところで、左の太ももの前側の肉離れをおこし、完走できなかった。

 どうも腸腰筋という背骨、腰骨の前側から骨盤の内側、太ももの付け根の内側に付着するようについている筋肉が弱いと短距離を走ったときに、その辺りの肉離れをおこしやすいらしい。
 なので、本番までの2週間、腸腰筋を鍛えてみた。

 まさに、「気休め」という言葉は、こういうときのためにある言葉だと思った。

 結局、一度も、全力で走ることはなく、本番を迎えてしまった。

2 準備運動

 当日は、一緒に、有馬君、三枝さん、福島さんが走ってくれることになっていた。
 浦和駒場スタジアムに入ると、誰もいない400mトラックが見えて、かなりテンションがあがった!

 とりあえず、準備運動のように100mを5、6本くらい軽く走ってみたら、当然のように、すでに息が上がってしまった。 

みんなでスターターで遊ぶ(左から、私、尾形君、有馬君、馬場君)

スタートの練習

 スタートの練習をしてみたが、なんだかしっくりこない。
 ただ、クラウチングスタートの方が、かっこいいので、スターターを使うことにした。

 馬場君や尾形君も、テンションが上がっているのか、1500m走のタイムトライアルをしていた。
 1500mなんて、私は、絶対に走りたくない距離である。

1500mを5分36秒で走る、ただものではない馬場君

3 いざ、本番!

 付け焼き刃とはいえ、腸腰筋を鍛えたので、肉離れをしないよう!
 不安な中、武田さんが、「いちについて、用意、スタート!」と声をあげ、一斉に、スタートを切った。

はじめの一歩

 はじめの一歩を見ると、有馬君がリード。
 私と三枝さんが、有馬君に半歩くらい遅れている感じ。
 福島さんは、スタートを出遅れたみたい。

 別の角度で見ても、やっぱり、福島さんがスタートをしていない。
 三枝先輩に花を持たせるために、スタートを遅らせたのかもしれない。

スタートして2,3歩のところ

 スタートして、2,3歩のところは、いい調子!
 全員のあふれる力感。

 ところが、 スタート地点から20m付近のところで、左足に異変。

 いてててて!!!!

 やっぱり来てしまった、肉離れ。
 左太ももではあるが、前側ではなく、ハムストリングの肉離れだった。
 ド本命の肉離れだった。 

苦悶の表情。
スタート地点から20mくらい。

 走れないわけではないので、太ももをかばいながら、走ってみたが、やっぱり痛い!

 いててててて!!!

 録画した動画には、私の声が騒がしく録音されている。

いててててと言いながら走る、40m過ぎ。

 走り方も、どんどんヘンテコになっていく。
 とりあえず、完走しないと、タイムがでなくなってしまうので、走り続ける。

 いててててて!!!

ゴール!!

 無事、何とかゴール!!
 かっこよく走りたかったのに、走りきるのがやっと。

 ストップウォッチは、田中さんが、正確に測れるように、何だかこだわってくれていた。

 タイムは、何と・・・

 14秒47!

 練習のとき、全力で走ってはいなかったとはいえ、9割くらいで走って、15秒半ばだったので、14秒47というタイムは、自分でも、びっくりしてしまった。
 練習のときに、100mだろうと思っていた距離が、実際には100mより長かったのだろう。

 ちなみに、私は14秒99と予想していたので、一番、近い予想かなと思っていたのだが、それより近い予想をしていた人がいた。

4 練習不足、運動不足の代償

 何とか14秒台で走ることができて満足ではあるし、全力で走りきることができたら、14秒を切ることはできるような気がするし、もしかしたら、13秒前半も、いけるんじゃないかと、思ったりした。

 反面、結果的に、練習でも本番でも、全力では20メートルくらいしか走ることができず、100発100中で肉離れを起こしてしまったのが現実であり、今のままでは、全力で100mを走り切ること自体が、できない身体だと痛感した。

 本当は、その後、走り幅跳びをする予定であったが、助走が痛すぎてできないので、立ち幅跳びに変えざざるを得なかった。また、その後、体育館に移動して、バスケットボールとバレーボールをしたのだが、バスケットボールでは、片足で跳べないのでレイアップシュートもできず、バレーボールでは咄嗟に動くことができずお荷物状態。

 長年の運動不足、練習不足による代償は大きいなと痛感。
 肉離れを起こさずに全力で100m走りきれるように、半年以上練習をして、いつか、もう一度100m走にチャレンジしたいと思った。

 この日は、一日中、オレンジのスタッフ全員で、リクリエーションなどをしたので、その様子は後日!

立ち幅跳び。2m20cm。

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