弁護士 馬場直仁
この言葉は、将棋界レジェンドの羽生善治先生が、私が小さい頃に見たテレビ番組で、座右の銘として言ったものです。
羽生先生は、「出典はありません。」と言っていたので、この言葉は羽生先生自身が考え、常に羽生先生自身の中で思っていた言葉だと思います。
まだ中学生か高校生くらいだった私なりに、この言葉の意味を考え、何事も勇気を持って挑戦しなければ、運命を自分の望むように変えることはできないと解釈していました。そして、自分の中でもこの言葉を何度も繰り返し、勇気を持って何事にも挑戦していこうと思うようになりました。
いうまでもなく、羽生先生は、将棋界でただ一人タイトル七冠を達成した棋士で、数々の偉業を成し遂げてきた人です。そのような羽生先生であっても、「勇者」という言葉を使っているように、運命を変えるような挑戦をするには勇者になること、すなわち勇気が必要なのだと思います。
翻って自分の人生のことを考えてみると、興味があることには何事にも挑戦しようとしましたけど、失敗が怖いからとか、周りの目が気になって、勇気を持って挑戦したといえるような大きな挑戦はできていない気がします。
弁護士として3年目、オレンジ法律事務所に移籍してから2年目に今年はなります。弁護士になって今までは、与えられた仕事や簡単に手の届く範囲の挑戦しかしていなかったと思います。
今年は、今後の長い弁護士人生を見据えて、数年後にこう決断をしてよかったと思えるような勇気を持った挑戦をしていきたいです。