1 熱帯夜にやられた髙橋先生の話はまたにする
今年は、髙橋佑太郎先生が加入し、ますますオレンジ法律事務所も盛り上げっているように感じる。
髙橋先生の紹介は、追ってするので、楽しみにしてもらいたい。
髙橋のタカが「高」の異体字であるはしご高(「髙」)であることを、まずは、覚えてもらえると幸いである。
その髙橋先生は、先日、熱帯夜にうなされて寝られない夜、なぜだか、オレンジのブログを全て読み直したらしい。それは、それで、きっと熱帯夜にやられたに違いない。
2 はじまりは2017年1月19日
今日は、最近、少し変化しつつあるオレンジ勉強会について、紹介をするとともに、過去のオレンジを思いを馳せているついでに、現在のオレンジ勉強会がいつから始まったのか、確認してみた。
スケジュールを分かる範囲で確認してみたところ、おそらく、オレンジ勉強会がはじまったのは、2017年1月19日だと思われる。
当時は、「事件検討会」だとか「個別事件検討会」だとか、オレンジ内でも呼び名がマチマチだったようである。
この日の担当は、脇先生と片山先生の2人であった。
脇先生は、弁護士の書類保存義務について発表してくれた。民法171条、商法19条3項、所得税法施行規則63条、法人税法施行規則59条等の税法や日弁連の会期、規則などの説明であった。
片山先生は、請負代金請求訴訟において通謀虚偽表示の抗弁が主張された事案に関連して、請負契約の通謀虚偽表示に関する肯定2件、否定2件の裁判例を比較分析した発表をした。
一生懸命、発表してくれたせいか、5年以上経っても、発表した内容はよくよく覚えている。
また、この日は、たまたま有馬先生がゲストとして勉強会に参加してくれたようである。有馬先生は勉強好きだということみたいである。
その後の事件検討会(オレンジ勉強会)は、しばらくの間、終わった後、21:00頃から、ご飯を食べつつ、卓球をしたり、ダーツをしたり、レクリエーションをしていたようである。
なかなかな体力である。
3 オレンジ勉強会は何のため
オレンジ勉強会は、何のためにあるのであろうか。
一言でいえば、圧倒的な知識や知恵への賛歌である。
オレンジには、経営企画、財務・・・などの7つの部署がある。その1つにKM(Knowledge Management)部というものがあり、KMでは、暗黙知をいかに顕出させて、ノウハウを合理的に管理するかということを積極的に取り組んでいる。
KMでは、1人ひとりが、自己研鑽を積み、事件に関連する事項を深掘りすることのみならず、広く教養を身につけることが推奨されているが、当然ながら、全員が同じ知識を持つことを求めているものではない。むしろ、弁護士がそれぞれ、異なる知識を持っている方がオレンジ全体としては、対応の幅が広がる。誰が何を知っているかをみんなが知っていることが、肝要である。
組織としての知というものを大事にしているのである。
また、オレンジには、その価値観を示したvalue10というものがある。
その中には、「think critically」、「神は細部に宿る」、「勝ち筋でも油断せず負け筋でも諦めず」、「プラスα」という価値観がある。
これらの価値観からも、徹底した調査、徹底した検討を大事にしていることがうかがえる。
4 最近のオレンジ勉強会
真面目な話が多くなってしまったが、もともとリクリエーションと一体化していたように、オレンジ勉強会の1つの目的は、弁護士間の親睦も含まれている。
最近は、なぜか、事務スタッフのジャマンさんも、オレンジ勉強会のレギュラーのように参加しているが、学習意欲があることは、大歓迎である。
参考に、最近の勉強会のテーマをざっと挙げてみると、ファンドによるMAの概要、投資事業有限責任組合の概要、不使用商標登録の取消審判、特商法違反に基づく行政処分の手続、増資、取締役変更等の手続、後遺症の加重傷害、見積り落ちと追加工事、香港の銀行の相続手続、国外にわたる職業紹介事業、遺言による保険金受取人変更、国際裁判管轄、非器質性精神障害の後遺症認定・・・とかなり多種多様である。
さらに有馬先生が率いるKMの新たな試みとして、オブザーバーや、発表者として、外部の人を招致することにした。
色々な角度の意見が聞ける方が面白いし、緊張感も走り、より充実した勉強会になるかと思うからである。
先日は、おなじみ、ミカン法律事務所の中野先生、斉藤先生が、滋賀県草津市からZOOMで参加してくれ、色々な意見が飛び交った。
これからも、色々な人に参加してもらいながら、少しでもレベルアップしていきたいと思う。
(了)