広報担当 秘書 田村 司
いつもお読みいただき誠に有難うございます。
家内はいけばなの草月流の師範で,花を見て「綺麗だな」と直感的に感動しています。逆に,私は,花を見て「何故この様な色なのか?どうしてこの様な形になったのかな?遺伝?DNA?」と別な視点から考えます。感性,興味の視点が違います。
今,思い出しました。高校時代の部活は科学研究部の生物班でした(研究内容は天敵と寄生でした)。 そして,当時の生物担当の教諭の言葉も思い出しました。これからの生物研究の主役はDNAになるだろうと予言していました。ヒトゲノム解析が有名になる50年前のお話しです。
今思うに,DNAの研究者の進路を選択すれば性分に合っていたのかもしれません。
人生の分岐点だった。実際は,銀行券(通貨)の魔力・誘惑に負けて銀行員になってしまいました(呵呵)。
わざと興味を引くためにまた衝撃的な題名にしたと思っている方も多いと思います。
最近「ゾンビ遺伝子」と称する遺伝子の存在が確認されたらしいとのインターネットの記事です。私の知的好奇心をくすぐる命題であり取り上げました。そして,残念ながら査読待ちの論文のため,真偽の程は分かりません。
そこで,中にはフェイクニュースもあるようなので,私としては,話半分として聞いて頂ければ嬉しい限りです。
私の家内は花を愛でる反面,恐怖映画もこよなく愛しています。当初は「バタリアン」の映画から始まり,今では「ウオ-キングデット」の大ファンで,全シリーズを見ています。何故か人気があるようです。日頃のストレスを発散させ解消させる効果があるのかも知れません。
死体をばんばん殺すシーン(死んでいるから殺人ではなく破壊?)がでてくるが怖くないのかな?と思っています。そして,私の信条にはあいませんので,私は一切見ていません。生来,女性は残酷な性格を持って生まれてきたのかな?と内心恐怖を感じています。
中国の呂雉,武則天,西太后,などが歴史では残虐な性格とされています。
あな,恐ろしき汝の名は?
そこで,家内に「ゾンビ遺伝子」が死後に発現することが分かったという研究のことを話したら,「我が意を得た」の様子で,「ウオーキングデット」は有り得ると言い出した。
家内曰く「死んでもひげが伸びるくらいだから生物の個体が死んでもすぐ細胞が活動を停止するわけでもなく,遺伝子も活動する要素は十分ある」。
生物学者顔負けの見識,洞察力には,恐れ入りました。
・・・でもね!・・・細胞が惰性で生きているとか死滅ではなく,死亡のときだけにスイッチが入る遺伝子があるとの話であるけれど!そこで,若干議論がかみ合わないので説明を止めました。 我が家では「ウオーキングデット」説派が勝ちました。
一般に死亡推定時刻は残留体温の低下,死後に生じるアザのような死斑,目の白濁度合い,死後硬直,腐敗の程度などさまざまな遺体の徴候から総合的に推測されるようです。結局,法医学者の経験による推理となり,完璧な手法とは言えないようです。この辺の知識情報には木村弁護士が強みを持っています。
「ゾンビ遺伝子」が査読により事実として認められるなら研究の応用としては次のことができると思います。
今回の研究の人体サンプルから得られたデータはどの検体でも一貫性を示しており,mRNAレベルから正確な死亡推定時刻を算出できることが期待されています。
そして,将来,同時死亡の推定を覆す立証に使われることになるのかな?
そこで,木村弁護士に「ゾンビ」遺伝子の存在の説明をしましたら,目を輝かせて,興味を示してくれました。一緒に司法解剖の研修に立ち会おうと誘って頂いきましたが,死体は苦手ですということで丁重にお断りしました。
その後に思い出しました。浦和で「人体の不思議展」が開催され,家内に誘われ見学に行った記憶を思い出しました。献体をプラスティネーションという技術で水分や油をプラスチックに置き換えた人体の標本化したものです。何とか直視できました。ただし,司法解剖は大丈夫かな? 気分が悪くなり,気絶したらどうしようか,躊躇しています。
プラスティネーションイメージ図(人間を中間から切った断面)
さて,このような,プラストミックなどの産業技術,特許になってくるとオレンジ法律事務所の出番です。オレンジ法律事務所は埼玉県では知財関係に強みを持っています。そして,医療関係に知見がある木村弁護士が着任して,さらに層が厚くなりました。お困りのことがありましたら,気軽にお声がけください。
皆様に少しでもお役に立てましたらそれが私の喜びです。
参考文献
「死」してから目覚めるゾンビ遺伝子が発見される:研究結果
http://news.livedoor.com/article/detail/12153777/
https://wired.jp/2016/10/16/undead-genes/
ネット上での「研究の事実」(査読待ち)は次の通りです。
2016.10に米ワシントン大学の教授ピーター・ノーブル,アレックス・ポジトコフらによって発表され,遺体の正確な死亡推定時刻の特定や移植用臓器の新たな保存技術の確立などへの応用が期待されているという。
2018.2 英国営放送(BBC)の報道によると,スペイン・バルセロナ科学技術研究のドリック・グイゴ教授率いる研究チームは死後24時間以内の検体の細胞を分析した結果,タンパク質の合成に関するmRNAが死後も活動していることが判明したという。
グイゴ教授によれば血流の停止により,肉体が酸欠状態になることが引き金になっているのではないかと推測している。
監修人体の不思議展委員会織田敏治,他17名 執筆者山鳥崇他2名 翻訳者 吉岡直紀他1名 「プラスティネーション 人体の不思議展 からだ=未知なる小宇宙」(株)ワイプ 1997