わたくしと圧倒的

 

弁護士 中野 仁

 

以前見たテレビ番組で,お笑い芸人おぎやはぎのやはぎさんが面白いことを言っていた。

 

「今まで海外旅行行った場所で,どこが一番よかった?」という質問に対する回答に対し,旅行通っぽく見せる方法についてである。

 

フランス,イタリア,スペインなどのヨーロッパから,ハワイ,オーストラリア,セブ島,プーケットなどのリゾート,少しマニアックなところでは,ウユニ塩湖やクレタ島などを挙げる人もいるかもしれないが,やはぎさんの考えでは,それらの回答は不正解。

 

正解は,定番の場所をいい,その枕ことばで,「なんだかんだ」をつけることだそうだ。

 

「今まで海外旅行行った場所で,どこが一番よかった?」

「なんだかんだ,ハワイかな。」

 

このように回答すれば,色々行ったけど,やっぱり定番がいいんだよね的な,さりげない通感を出すことができ,かつ,共感も得られる。

 

決して,珍しいところ行ったことを過度にアピールするのが,いいやり方ではないのだ。

さりげない通感で,かつ,共感を得る,ということが大事なのである。

 

それから,ベクトルは異なるが,「南」をつけるのもひとつだそうだ。

 

「今まで海外旅行行った場所で,どこが一番よかった?」

 

「んー,イタリアかな。」

 

これでは,あまりに普通で,通感がでていない。

 

これに対し,

 

「今まで海外旅行行った場所で,どこが一番よかった?」

「んー,南イタリアかな。」

 

 

南イタリア

 

(注:写真は,南フランスです)

 

と,一言「南」をつけるだけで,途端にオシャレで,旅行通感が強くなる。

 

そもそも,南イタリアってどこだかも分からないが,多分想像できそうで想像できないところがよいのだろう。

 

ここで勘違いしてはいけないのが,これら2つを組み合わせていけないということである。

 

すなわち,

 

「今まで海外旅行行った場所で,どこが一番よかった?」

 

「んー,なんだかんだ,南イタリアかな。」

 

は,不正解なのである。

 

これだと,通感が強すぎるのだ。あくまで,さりげない通感が大事,ということである。

 

 

これは,わたくしの中ではかなりのヒットで,一時期これを乱発し,

 

「今日の晩飯何食べる?」という問いに対し,

「なんだかんだ,定食かな。」

 

と回答したり,

 

「今度どこに晩飯を食べに行く?」という問いに対し,

 

「んー,南代官山かな。」

 

となど回答したりして,ひとり悦に入っていた。

 

 

最近,ふと,そのことを思いだし,事務所内でも,このような枕ことばを使って,会話を面白くできないか,と考えた。

 

そこで思い出したのが,福本伸行先生の,「カイジ」という漫画である。漫画だけではなく,映画にもなり,関連書籍も多くでている,著名な作品である。

 

ご存じの方もいらっしゃると思うが,「カイジ」では,大げさな言葉が,大げさに使われることが多い(ご存じでない方は,ネットで「カイジ 名言」と検索して見て下さい)。

 

例を挙げるとすれば,「悪魔的発想・・・」や「敗者は失う・・・。それをねじ曲げたら・・・,なにがなにやら分からない」などである。

 

 

弁護士には広告規制があり,対外的に広告として使用することを控えるべき語句はあるが,事務所内の会話の中でのみこれらを使用するのであれば問題はないのではないか,と考えたわたくしは,数ある言葉の中から,

 

「圧倒的」

 

という言葉を選び,事務所内の会話に落とし込んだら,事務所内の会話も楽しくなるのではないかと考えた。

 

事務所内での使用例としては,

 

「これから,圧倒的書面を作成するので,しばらくわたくしに声をかけないで下さい。」

 

「打ち合わせが長引いているので,お客様に,圧倒的コーヒーを持ってきて下さい。」

 

「ちょっと,すぐそこの圧倒的コンビニに行ってくるので,席を外します。」

 

などとなることが予想される。

 

 

どうだろうか。このような会話を,楽しく,モチベーションが上がりそうだと思うのは,わたくしだけだろうか。

 

 

下らないことでもあり,事務所のメンバーに直接意思確認をするのがはばかられるので,メンバーにこのブログをみてもらうことで,お伺いをたてることとしたい。

 

 

結論:圧倒的コンビニは事務所の近くには存在しない。あるのは普通のコンビニである。

 

合掌。

 

弁護士 中野 仁

 

さて,

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