ロックな準備

弁護士 辻本恵太

前回の中野のブログに「そこで,フジロックフェスティバルについての詳細は,一緒に行った同僚の辻本弁護士のブログに譲りたい。」と書いてあった。
譲られたバトンなので,私のフジロック経験を書く。
秘書の1人の発案でFUJI ROCK FESTIVAL’16に行くことになった。

人生初のフェス。
フジロック経験者から事前レクチャーを受けた。

①リュックと椅子は必須。
②トレッキングシューズも重要。
③最も忘れてはいけないのが雨対策。必ず雨が降るから,レインウェアや持ち物の雨対策が不可欠。

さっそく,登山用品専門店に行って,登山用リュックと,リュックに入る小さめのチェアを買った。
家の奥から登山靴を引っ張り出した。4年前に富士山を登るために買って1度だけ履いたきりのものであるが,それなりに立派なものである。
準備万全。雨でも嵐でも,どんとこいである。

フジロック9

フジロックの日が近づき,高まるテンションが止まらない。

前々日,アメトーークで「夏フェス芸人」の放送を観た。
雨がビールに入って,いくら飲んでも量が減らないなどのエピソードがあった。フジロックのサバイバル感をヒシヒシと感じた。

「夏フェス芸人」と観て気が付いたのが,芸人の服装である。
殆どがTシャツ,短パンにリュックである。
たしかにフェスっぽい。
これは採用だと思った。

ただ,芸人が背負っているリュックは思いの外,小さかった。
先日買った登山用リュックはやり過ぎた。私は,しばしば,やり過ぎる。

いよいよ当日。
朝早くから新幹線に乗って,自然あふれる苗場の会場へ。
もちろん,Tシャツに短パン。
履いてきたスニーカーから登山靴に履き替えた。
靴下も登山用に少し長めで厚手のものに変えた。
サバイバルに向けて準備万全。
ロックな準備である。

フジロック8

メイン会場につくとGREEN STAGEでWANIMAから始まった。
MAN WITH A MISSIONを観るころには,気分も最高潮。
MAN WITH A MISSIONが大好きな秘書は,最前列に向かうべく人混みに消えた。

フジロック
真夏の苗場。大自然と大好きな音楽に囲まれた最高の開放感だった。

フジロック3完全なるピーカン。「必ず雨が降る」との金言は何だったのか。

大げさすぎた登山用リュック。
雨が降らないと,登山靴すらも大げさに見えてきた。

チェアは小さすぎて使わず,結局,レジャーシートであぐらをかいたまま,ゆったりと夏フェスを味わっていた。

フジロック5

ところが,1点,落とし穴があった。
午後2時ごろ。
痛っ。Tシャツ,短パンからはみ出していた肌が悲鳴を上げた。

興奮していて,日焼けに,全く気が付いていなかったのだ。
しかも,ももの内側と両腕外側の片面焼き。
ずっと鎌倉の大仏のような格好で聴いていたからだ。
最悪なのは,足先だけが真っ白。
厚手の登山靴用の靴下の跡がくっきり。
誰もが,当たり前すぎて,教えてくれなかったこと。
最も重要なのは,『日焼け止め』足日焼け実際,ロックな準備だったのか。どうやって,足先だけ焼いて境界線を消そうか思案中のまま,今年の夏が終わりそうである。

 

弁護士 辻本恵太のプロフィール

埼玉県さいたま市大宮区にあるオレンジ法律事務所に所属。
現在,オレンジ法律事務所には6名の弁護士が所属する。
事務所では主に特許訴訟等の知的財産事件,IT関係の企業法務等を担当する。

ストレスがたまると夜中にデッサンをする。
健康診断をするとふくよかになり,期せずしてコンタクトを重ね着したり,ここぞというときに日焼け止めを忘れることがある