弁護士の仕事として、争ったり、時間や期限に追われたりすることが多く、そのために心の平穏が乱れることもあります。
心の平穏が乱れると、視野が狭くなり、適切で迅速な判断もできなくなるどころか、使う言葉も乱れますし、粗雑、乱暴になるでしょう。
反対に、心が穏やかでいられれば、視野が広まり、良い判断ができ、周囲をも穏やかな気持ちにさせることができる言葉を使うことができるようになると思います。
今年も色々な出来事が起きると思います。その全てに正面からぶつかっていくのではなく、時として少し躱したり、時として違う角度から接触したりしながら、そのものを楽しみたいと思います。
また、私も年を重ね、言葉というものが持つ力が大きくなっているはずです。
ChatGTPに「言葉」について聞いたところ、次の5つが返ってきました。
「言葉は刃物よりも鋭い。」
「言葉は行動の鏡。」
「言葉は愛の花。」
「言葉は知識の扉。」
「言葉は未来を創る。」
本当にその通りだと思います。
言葉は、人を傷つけることもあり、考え方を反映して行動につながり、愛情や感謝を伝える手段であり、知識を共有できる道具であり、目標を形作り未来を切り開く力があります。
私の中にある、無意味な拘り、臆病な自尊心、尊大な羞恥心が少しでもあれば、それを追い出して、周囲に惑わされず、毎日の忙しさで乱れることのない、凪のような人になりたい。
そして、思いやりをもった言葉を使うようにしたいと思っています。
オレンジは、昨年、大きく飛躍し、今年も川村先生、富岡先生も入り、福島さんが新卒で4月から正社員となりますので、さらなる飛躍が期待できそうです。その中で、私は、凪のような心を持ちながら、オレンジのスタッフが、オレンジの一員でいることを誇りに思えるような環境を整えたいと考えています。
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
・・・
サウイフモノニ
ワタシハナリタイ(宮澤賢治「雨ニモマケズ)
弁護士 辻本恵太