つれづれなるオレンジ

弁護士 辻本 恵太

もう,折り返し?

気が付いたら,2020年も,折り返しにさしかかる。
ここ数か月間は,本当に,頭をフル回転させ,つぎつぎ決断を迫られる期間だったと思う。
きっと,他の法律事務所もそうだろうと思うし,他の企業も同様だと思う。

コロナの影響が出てくるまでは,秘書のリモートワークということは考えていなかったし,ペーパーレスもそれほど意識がなかったが,コロナは,まさに,それらにシフトするきっかけとなった。
早々に,リモートワークが実現できたのは,いつもお世話になっている業者の協力と,オレンジ法律事務所の所属弁護士,その他の全てのスタッフのがんばりのおかげだとつくづく思う。

順風満帆?

オレンジ法律事務所は,2012年に開所して以来,常に,順風満帆に思われているところがある。
たしかに,おかげさまで,わくわくするような事件にも巡り会うし,とても魅力的な経営者にも出会うことができ,埼玉の法律事務所として順調であったとは思う。私が,8年余りで,埼玉県を,そして,大宮という街を,どんどん好きになっていったのは,オレンジ法律事務所での仕事が順調だったことに一因があるだろう。

退職した秘書から連絡や相談がくることも少なくない。コロナでの外出自粛期間中,オレンジ法律事務所の元秘書3人から連絡があり,現況の情報共有なんかをした。懐かしくもあり,有り難く感じた。

理想をいえば,オレンジ法律事務所のスタッフは,ばちばち個性がぶつかっても良さそうなものだが,そこまでぶつからないのが玉にきずではある。弁護士と秘書との距離が,近すぎず,遠すぎず,絶妙にここちよい。有馬先生も,尾形先生も,事件を担当する秘書などを配慮した態度をとっているし,事件を担当する秘書も,弁護士に敬意を払ってくれているように感じる。ただ,もっとぶつかっても良いと思う。

いずれにしても,今のスタッフもそうだし,既に退職したスタッフもそうだが,とにかく,一生懸命に働いてくれていることに疑いようがなく,本当に感謝している。

心配症の好奇心モンスター?

私自身,かなり楽観的な性格であるし,オレンジ法律事務所が,結果的に,持続的に発展してきたにもかかわらず,オレンジ法律事務所の将来のことを心配し,常に,変わり続けないといけないと思う。

電車で移動するとき,判例雑誌のほか,経営,IT,数学,哲学等とにかく何か読んだり,インターネットで何かをリサーチし続ける。トイレや風呂にも,これらを持ち込む。判例雑誌がよくふにゃふにゃになったりする。強い好奇心に突き動かされて統計・確率あたりのサイトを明け方まで見続けることもある。どの弁護士よりも,多くの分野でスペシャリストになりたいと思うからかもしれない。

 心配性の好奇心モンスター。

ぜんぜん,ぴんとこないし,われながら,言葉のセンスがないなと思ってしまう。

ただ,変化し続けないと,新興勢力に飲まれてしまう。
スペシャリストとしてあらゆるセンスを磨き続けないと,強い自信を持てなくなってしまう。

熱帯夜に,そんなことを考えていると,燃えるようなパッションがわいてきて,眠気が飛んだ。

(了)