ピタゴラス,オリエントからオレンジの世界を旅する 

                                      営業 土肥

  私がオレンジ法律事務所に入所して,早いもので1ヶ月が経ちました。
さくらの花びらも春風に吹かれて散り,今は鮮やかな緑の若葉がみずみずしく風にそよいでいます。
 私の職務は,まだまだ至らない部分もございますが,日々研鑽を積んでいます。
「元気はつらつオレンジC!!」,新年度もファイト一発,頑張っていきたいと思います。

 オレンジ法律事務所のパートナー弁護士

 さて,今回は,オレンジ法律事務所でパートナー弁護士を務める有馬明仁先生をご紹介いたします。
「パートナー弁護士」と一口にいっても,法律事務所ごとに違うようですが,ここでは,オレンジ法律事務所のパートナー弁護士の役割を少しご紹介したいと思います。
 具体的には,事務所経営,営業活動,人事などがあるようで,有馬先生は,特に,労務関係や所内環境の整備などをする総務関係の責任者をしているようです。

 オレンジ法律事務所は,全部でスタッフが総勢15人近くになってきましたし,労務は,オレンジ法律事務所の根幹となる重要なものです。有馬先生は,弁護士業務としてこれまで多数の会社の労務案件を扱っていましたので,まさに得意分野なのだと思います。また,有馬先生は,PC関係が強いため,Slack等の所内環境を整理していく役割を担っているのだと思います。これらは,わたしたち事務スタッフとの連携も重要となってきますので,こまめにコミュニケーションを図ってくれます。

 

 根気の良さ

 有馬先生は,オレンジ法律事務所で,主に複雑に絡み合った経営権争い,使用者側の労働紛争,商標・特許・著作権等の知的財産の紛争などの企業法務や法人破産など企業のお客様の案件を担当されてきたようです。

 他方,個人事件も根気良くされるようで,交通事故,不動産事件,相続・離婚等の家事事件,後見事件などもしたりするようです。珍しい案件なのかもしれませんが,認知や離縁などの事件などそれなりに経験をしており, やはり根気強さが活かされるようで,今ではオレンジ法律事務所の中核を担う,とても頼りになる先生だと思います。

 有馬先生は,オレンジ法律事務所では,さまざまな事件を担当していることで,自ずと紛争解決力が上がり,クライアントにとって,何がベストかがみえてくるとおっしゃっていました。 
 また,限られた時間を上手にマネジメントするという,弁護士としてのスキルも有馬先生の特徴でしょう。
 段取りをきちんと考えることや,タスク管理を簡素化し,いつまでに,いつ行うのか,期限を意識しながら,徹底して執務にあたっていることがわかります。オレンジ法律事務所内で共通に使用しているシステムの他に,独自でツールを駆使して仕事の管理を進めるようです。まさに職人ですね!

 微に入り細を穿つ

 依頼者様との相談の場に,私も同席させていただくこともあるのですが,有馬先生は依頼者様のご相談内容の本質を捉え,細やかな配慮をされています。それは,話をするスピードや,相手の立場にたって,疑問点を抱いていないか確認をしながら,丁寧に説明をされています。

 オレンジ法律事務所内では,他の先生方と比べても,有馬先生の仕事量は圧倒的に多く,それらを,冠絶してこなされています。体は,大丈夫でしょうかと心配してしまいますが,精神的にも体力的にもタフであることが,有馬先生の大きな長所なのだと思います。

 忙しい傍らで,事務局のスタッフのレベルアップをするためにも,注意点や改善点,申し送りからご指導まで,些細なことであっても,日々私たちにご指導してくださいます。
 有馬先生がスタッフにOJTをする上で大事にされていることは,スタッフひとりひとりの経験や知識量が,同じではないことを大前提として,それぞれの人にあった指導を心がけているとのことです。また,考える力を身につけてもらうために,相手の立場になってどうすればよいのか,本人に考えてもらうようにしているとのことです。
 パートナー弁護士として,事務所を経営し牽引するためにも,有馬先生の細部に渡る目が光ります。

 有馬先生の公益活動等

 有馬先生は,公益的な活動の一環として,委員会活動にも積極的に取り組んでいます。例えば,埼玉弁護士会の活動として,企画広報委員会委員や労働問題対策委員会委員に所属し,活躍をしていると聞いております。また,埼玉弁護士会の調査局委員会に所属し,埼玉弁護士会のために,身を粉にしている?と聞いております。とても難しい話なので,詳しくは聞いておりませんが,人から頼りにされていることは間違いないようです。
 さらに,さいたま市の活動として,建築開発紛争調停委員や葬祭場建築紛争相談委員をしていると伺っています。 

 公益的活動の一例をお話しますと,有馬先生は,子ども権利委員会委員として,小学校に行き,子どもたちに,いじめ予防の授業に参加されました。実際に,いじめが原因でお亡くなりになってしまったお子さんの遺書をお借りして,子どもたちに見てもらい,子どもたちに自分なりに考えてもらう授業があったようです。参加した子どもたちにとっては,いじめ問題を正面から考える非常に貴重な体験だったのではないかと思います。

 有馬先生は,弁護士業務以外にもさまざまな場で活躍をされていて,それがまた,弁護士の業務に還元されているのだと思います。
 まさに弁護士の使命でもある,人権擁護と社会正義を全うされています。

 有馬先生の展望

 長時間に及ぶ,有馬先生からのヒアリングにより,有馬先生が考える今後の展望を教えてもらいました。私の粘り勝ちですね!

 企業が抱える事件を担当することが多い有馬先生は,企業の経営者が気付いていない問題点に気付くことが多いため,これからも,さらに企業経営の観点から,多角的に鋭く切り込んでいきたいと考えています。          

 また,有馬先生は,オレンジ法律事務所で多くの労働案件をされてきましたので,より専門性を高め,今後も労働法分野を主軸としておこなっていきたいとのことです。

 労働問題というと,Society5.0時代をむかえる上で,無くなる仕事と無くならない仕事の問題が,今後生じてくるといわれています。
 職業を単純化して,AIやロボットでもできる仕事は無くなり,逆に,無くならない仕事とは,クリエイティブな仕事や,マネジメントやホスピタリティさを求める仕事は,無くならないともいわれています。

 Society5.0に突入すると,AIによって,弁護士の事件解決スピードは,あがるかもしれません。これまで,膨大な裁判例や訴訟の過程で費やされていた時間がAIの導入によって,大幅に削減ができるのではないでしょうか。

 AIによる正確性と処理スピードも大切ですが,有馬先生ならではの丁寧に依頼者の話を聴くこと,そこから依頼者が解決して欲しいと思っていることの他に,実はそれ以外にも潜在的に存在している事件をも,有馬先生は解決されるので,依頼者の真相を見いだすことは,AIには代替えのきかないところだと思います。


 AIが隣に存在する。それは,正に,子ども時代にドラえもんと一緒に住んだら楽しいだろうなと思っていたことです。今やそれに代わるPepperやLOVOTが登場し,これから益々AIロボットが身近になる日がくるのかもしれません。
 ドラえもんのように「しょうがないな~のび太くん」と言って,のび太くんの宿題やジャイアンのケンカから助けてくれる存在がいたら,「ドラえもんがいない生活なんて,なり立たないよ~」と言って,のび太くんは,昼寝に勤しむ可能性もあります。しかし,ドラえもんは,のび太くんにそこまで甘くはありません。
 ときに,ドラえもんは,のび太くんのママ以上に,厳しい面を持ち合わせています。
 AIロボットに頼りきりには,ならないようにしていくことも,必要かと思います。

 そして,私は出木杉くんのように頭の良さや,全てにおいてオール5な人間になりたくてもなれません。なれないことは,わかっているので,そこは,どんな小さなことでも努力を積み重ね,そして未来は,更にAIの力をプラスして,サイバー空間とフィジカル空間を融合することで,日々活力に満ち,質の高い生活ができるといいなと思います。

 私も,将来,どのような社会になるのか,楽しみと不安とが入り交じっておりますが,有馬先生のような先生が味方でいてくれることをとても頼もしく思います。

 

 最後に

 有馬先生は,辻本先生とはまた違った長所と持ち味を持っています。
バラエティー豊かな先生がいることが,オレンジ法律事務所の強みなのかなと少しずつ理解してきた今日この頃です。私も,バラエティー豊かな人材の1人として,飛躍したいなと思っています。
 業界の常識にとらわれない発想と目線を,常に持ち続けている有馬先生の今後がとても楽しみですね。

 これまで,4人の先生方にインタビューをし,紹介をしてきましたが,全教科オール5を取り,スポーツも万能で(先生方全員が運動抜群かは、正直不確かです),性格もよく,ユーモアもあり,優しい心の持ち主の出木杉くんがこんなにもいるといった印象です。クラスにひとりいるかいないかの出木杉くんが,事務所には,たくさんいます。先生方の幼少期をタイムマシーンに乗って,のぞき見したいくらいです。

        藤子・F・不二雄 風な装いで,幼少期の先生方をのぞき見 |ω・)

 ときに,有馬先生のお腹にある四次元ポケットから出てくるアイテムは,事件を解決するアイテムでもあり,事務所の環境を整理するアイテムでもあります。有馬先生もまた,出木杉くんからドラえもんへと様々なキャラクターに変革します。

 私自身も営業と広報業務をそれぞれしっかりと努めていきたいと思います。