営業 秘書 田村 司
今回もお読み頂きまことに有難うございます。
料理学校イメージ図
私の家内が「料理は頭を使うからぼけない,そして認知症防止になるから,料理学校にいって料理の勉強をして,たまには美味しい料理をつくって欲しい」と言う。
私が,科学に興味があることを家内は知っているので,私への説得方法を変えて,「料理は科学だ,使う具材や調味料,火加減,水加減,そのた諸々の要素により作り上げるものである」と言ってきた。
家内は呪文のように「料理は科学だ!料理は科学だ!」と唱える。
テレビの料理番組で,料理人が「料理は科学です。」言ったような記憶が私にはあるが,鮮明には記憶していない。
そうか料理は科学かと思って,色々な甘味料を調べて見た。(化学式省略)
・アスパルテーム
・スクラロース
・スクロース
・キシリトール
・ソルビトール….
他にも沢山ありますが省略します。
本当だ!科学(化学)の知識は必要だ,
米を炊くと,β―でんぷんを α-でんぷんに変化させ消化・吸収できるようになります。
やはり,料理は科学(化学)と理解しようとしました。
待てよ!科学でノーベル賞は良く聞くけれど,特許の話は聞きません。
特許は新しく開発された技術に対し出願できます。
私は料理は技術だろうと考えました。
では料理は特許出願出きるのでしょうか。
そこで,料理の特許出願はあるかを調べたら,特許公報にありました。
理研ビタミン(株)さんで香味野菜の料理方法が特許査定されていました(特許番号 特許4080862号)。
これから「美味しい新メニュー」で事業を計画の方は,権利確保と防御のためにも,特許の確認を検討ください。
毎日の食材にも特許があふれていますが,家庭でのみ同じ物を,同じ方法で作ったとしても「業として・・・実施」(特許法68条)したことにはならないので,権利者の許諾を得ることは不要のようです。
裁判例の中には,料理のレシピには著作権はないと判断したものがあります。
しかし,レシピの文章や写真に作成者の個性が表れ,「思想または感情を創作的に表現したもの」(著作権法2条1項2号)と認められれば著作物として著作権法上保護されます。
ですから,無断でご自分のブログ等にコピーするようなことは慎んだ方が安全です。
当事務所には経済産業省の特許庁から弁護士になった片山弁護士がおりますので,特許関係での困り事がありましたら是非ご相談ください。
なお,今回も片山弁護士の加筆・訂正等の指導を頂きブログ掲載いたしました。
寒い季節には鍋物が美味しいですね。
日本酒を飲みながら風土料理「きりたんぽ」で,舌鼓を打ちながら食べるのも,至福のひとときと思います。
皆様のお役に立つことが私の「至福」となります。今回もお読み頂き有難うございます。
イメージ図 (秋田名産きりたんぽ)