オレンジ10周年実行委員会

2. 開業準備
(2008年)


【目次】
1. 弁護士になる前(2000年)
2. 開業準備(2008年)
3. オレンジの名前の由来(2011年)
4. 激しくオレンジがスタート(第1期)(2012年)
5. 宇田川先生の参画と経営の難しさを知る(第2期)(2013年)
6. 年内追加予定
7. 年内追加予定
8. 年内追加予定
9. 年内追加予定
10. 年内追加予定


修習が終わり、私は東京の市ヶ谷、中野君は埼玉の大宮で弁護士をスタートし、新人弁護士として、忙しい日々を過ごしておりました。
年に数回会って、案件の進め方、仕事の考え方などの話をしていました。
いまでも良く思うのが、一緒に法律事務所を経営していくときに大切だと思うのが、弁護士倫理と仕事のクオリティーの感覚が近いということです。
中野君とは、かなり感覚が近かったのが良かったのだと思います。

私は、特許訴訟や役員賠償責任訴訟等を多く担当させてもらったり、大学時代にシステムプログラミングをしていたこともあって、システム関係の案件の交渉等もさせてもらいました。
ちなみに、長い訴訟では、一審だけで4年以上かかった訴訟などがあり、オレンジがスタートした後も、案件が全て終わるまで担当しているものもあり、勉強になりました。

数年が過ぎ、いよいよオレンジをスタートする数日前。
私が住んでいた江戸川橋のマンションで中野君と一緒に、夜が明けるまで、ASKULなどで備品発注していました。
このとき、互いに所属する事務所のボス弁に独立をすることを話してから約10ヶ月。
準備の時間が十分あるように思って油断していたことを痛感しました。
ひさびさに徹マンをした気分でした。




何人か面接を行いましたが、その中で初代の秘書として村山さんの採用が決まりました。
村山さんは、誰よりも履歴書の字が綺麗で、その上、丁寧だったのが印象的です。
また、面接の際、法学部出身であるにもかかわらず、法律的な質問については深みに入らずさらっと受け流すような、賢さが垣間見えたのを今でも覚えています。

また、不動産会社に頑張ってもらい、いい条件で大宮駅から歩いて5分もかからない絶好の場所に約90㎡の事務所を借りることができました。
埼玉の弁護士から、弁護士2人で始めるにしては事務所が広すぎるのではないかと心配されたようでしたが、3年余りで事務所スペースを倍以上に拡張したことを考えると、背伸びして広めの事務所を借りたことは正解だったのだと思います。

事務所の内装もイメージが湧かず、Illustrator と Photoshop でイメージ図を作ったりしていました。
そんなこんなで、私と中野君と初代の秘書の村山さんと3人で、オレンジは、2012年1月1日におぎゃあと産ぶ声をあげたのでした。