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奇跡的奇跡活用
弁護士:辻本恵太
ある試行を行ったとき、その結果として得られる数値の平均値のことを期待値という。人生やビジネスにおける岐路において、期待値の高い選択肢をとり続けることができれば、人生全体の期待値も最高になるだろう。当たり前のことである。
例えば、期待値が10のAという選択肢と、期待値12のBという選択肢があれば、Bを選択し、勇気をもってこれを実行する。
激変する世の中でオレンジが最高のパフォーマンスを出し続けるためには、これしかない。チャンスを活かし続けるしかないのだ。
極限的に突き詰めれば、「奇跡」のようなチャンスを、「奇跡的」といえるほどに活かす。
シンプルではあるが実現するのはなかなか難しいのはいうまでもない。
1つ目は、そもそも岐路にあることに気が付かないこと、2つ目は、岐路において取り得る選択肢を思いつかないこと、3つ目は、各選択肢の期待値を正確に算定できないことが考えられる。
人生は何万もの選択の上に成り立っている。無意識に選択しているものよりも、ベターな選択肢はないか、自分や常識を疑う習慣があれば、見過ごしている選択肢に気が付くようになり、岐路に気づくことになる。もっとも、自分のCPUも有限であり、無意味に疑ってばかりいると、大事なことに気が付くまでに日が暮れてしまうので、信じるべきものを見極める勘所も重要である。