1/17
超高圧の世界
弁護士:辻本恵太
「超高圧の世界」。高校生の時に読んだブルーバックス新書から出版された、化学の本のタイトルです。どうも、初版は1977年のようです。
高校生の頃、毎日、硬式野球部の練習で身体がクタクタになりながら、家路に向かう電車の中でこの「超高圧の世界」を読んでいました。疲れが吹き飛ぶように心が高揚していたのをよく覚えています。
20年以上前に読んだので曖昧な点も多いのですが、炭を特殊な高圧装置を用いて、とてつもない圧力をかけると人工のダイアモンドができるとか書いてあった気がします。
水等に温度、圧力をかけたときの相の変化(相移転)は何よりも神秘的でした。ちなみに、相転移とは 物質がある相から他の相へ変化することで、融解、凝固、気化、昇華、凝縮などのほか、鉄等の強磁性体から常磁性への転移など結晶状態の変化などがあります。例えば、低い圧力のもとでは液体の水は存在せず、氷は、ドライアイスのように気体に直接相移転する(昇華)ことになります。他方、数百気圧もの圧力のもとでは、水は300 ℃でも沸騰しないで液体のままになります。